部分リフォームとは、お部屋の内装の張替えやキッチン本体の交換など部分的に行うリフォームのことです。部分リフォームを行うことで、安い費用でリフォームすることが可能です。
この記事では、部分リフォームについて詳しく解説していきます。また部分リフォームの事例や費用を抑えて賢くリフォームする方法まで紹介するので、ぜひ参考にしてください。
部分リフォームとは
部分リフォームとは、家の一部分だけをリフォームすることです。以下では、内装部分のリフォーム事例や水回り部分のリフォーム事例をまとめてみました。
内装部分のリフォーム事例
内装部分のリフォームは、さまざまな事例があります。たとえばすべてのお部屋の壁紙を一新するリフォームもあれば、特定のお部屋のみ壁紙リフォームする事例もあります。
また壁紙だけでなく、床の張替えや床暖房の導入も内装の部分的なリフォームです。内装部分のリフォームはお部屋の雰囲気を変えたい場合や一体感を持たせたい場合によく行われます。
水廻り部分のリフォーム事例
水廻り部分のリフォームも、内装部分のリフォーム同様さまざまな事例があります。たとえば、古くなったキッチンを新しいキッチンに交換する事例があります。
新しいキッチンに交換することで、キッチンの雰囲気を変えることができるでしょう。また高性能のキッチンに交換すれば、家事効率の向上を図ることもできます。
キッチンの他にも、浴槽の交換やトイレ本体の交換なども水廻り部分のリフォームとしてよく行われます。
部分リフォームのメリット・デメリット
部分的にリフォームを行うことで、費用が安いことや工期が短いといったメリットがあります。一方で、リフォームの制限が多くなってしまうことがデメリットです。
費用が安い
部分リフォームの最大のメリットは、費用を安く抑えられることです。部分リフォームは、リフォームしたい箇所のみをリフォームできます。家全体をリフォームする場合に比べて工事の規模が小さくなるため、費用を安く抑えられます。
特に劣化の進行が早い水廻りでは、わざわざ全体のリフォームを行わずに部分的に行うことで一度にかかる費用を安くできます。
工期が短い
工期が短いことも、部分リフォームのメリットです。部分リフォームは工事の規模が小さく作業量が少ないため、短い期間で工事が完了します。リフォームの箇所や内容にもよりますが、早い場合は半日、遅くても1ヶ月以内に終わることがほとんどです。
制限が多い
部分リフォームのデメリットは、リフォームの制限が多いことです。たとえば部分リフォームを行う場合には、工事の規模が大きくなる間取り変更が行えません。
また建物全体が劣化している場合は、部分リフォームだけでは難しくなります。建物の状態によっては、フルリフォームが必要となるケースもあるので注意しましょう。
部分リフォームの費用相場
部分リフォームは、50万円~150万円の予算で行うことが多くあります。そこで以下に、50万円・100万円・150万円以内でできるリフォームについて紹介しましょう。
50万円以内でできるリフォーム
部分リフォームを50万円以内で行いたい場合は、20畳程度のリビングであれば内装の一新が可能です。壁紙の張替えからフローリングの張替え、天井の張替えなど内装全てをリフォームできるため、お部屋の雰囲気を大きく変えることができます。
ただしマンションの場合は、遮音仕様の内装材が求められる場合があります。遮音仕様の内装材は比較的高額になるので、50万円以上かかるケースもあるため注意が必要です。
またトイレ本体の交換や洗面台本体の交換のみの工事であれば50万円以内で行えます。スタンダードなグレードのものを選べば、比較的価格を抑えられるでしょう。
100万円以内でできるリフォーム
100万以内でリフォームする場合は、さまざまなリフォームが可能です。たとえばリビングをリフォームする場合に、内装の一新だけでなく間取り変更や床暖房の設置まで予算内で行えます。
またユニットバスの交換やキッチン本体の交換まで行えるでしょう。トイレや洗面台については、本体の交換だけでなくバリアフリー仕様への変更まで可能となります。
150万円以内でできるリフォーム
150万円もの予算を用意できる場合は、さらにリフォームの選択肢が増えます。リビングをリフォームする場合に、隣接する部屋との間仕切りを撤去してリビングの拡張リフォームが可能です。内装材の選択肢も増えて、機能性が備わった高品質な素材を選ぶこともできます。
またユニットバスやキッチンの選択肢も増えて、グレードの高い商品を選べます。機能性に優れた商品を選べば、日々の生活を快適にしてくれるでしょう。
部分リフォームの費用を抑えるポイント
部分リフォームの費用を抑えるポイントは、さまざまです。ここでは、3つのポイントについて紹介しましょう。
素材やグレード選びに注意する
部分リフォームの費用を抑えるためには、素材やグレード選びに注意することです。たとえばキッチンのリフォーム費用は、キッチン本体の価格によって大きく異なります。
当然グレードが高いほど費用が高額になるので、費用を抑えたい方は予算に見合ったグレードのものを選ぶ必要があります。
ただしグレードばかりを意識して、後々後悔するケースも考えられるでしょう。そのため、どこにどの程度の費用を割くのかしっかりと検討した上で選択することが大切です。
住宅ローン・リフォームローンを活用する
部分リフォームの費用を抑える方法には、住宅ローンやリフォームローンを活用するといった方法があります。たとえば耐震性を高める耐震リフォームを行う場合は、住宅金融支援機構が用意するリフォーム融資が受けられます。
またバリアフリー工事を行う場合は、リフォーム融資(部分的バリアフリー工事または耐震改修工事)を受けることが可能です。住宅ローンやリフォームローンをうまく活用できれば、少ない予算で部分リフォームすることができるでしょう。
補助金・減税制度を活用する
部分リフォームを行う際に、補助金や減税制度を活用できる場合があります。国は環境問題を改善するために、性能が高い住宅の普及に力を入れています。そのため性能が高い住宅にリフォームする際は、補助金や減税制度を用意しているのです。
補助金や減税制度には条件が設けられており、条件を満たすことで補助金を工事費用の一部に充てることが可能です。条件については地域によって異なるため、詳しく知りたい方は地域の行政機関に確認する必要があります。
相見積もりをとってリフォーム費用を抑えよう
ここまで、部分リフォームの費用を抑えるポイントについて解説しました。しかしさらに費用を抑えたい場合は、相見積もりをとることがおすすめです。
複数業者から相見積もりを取ることで、リフォーム費用を比較することができます。安い業者に依頼できれば、リフォーム費用を抑えることができるでしょう。
ただし安すぎる業者については、注意が必要です。安すぎる業者は、契約完了後オプションや追加工事によって追加費用を請求される可能性があります。そのため契約する前は金額だけでなく、見積もり内容についてしっかりと確認しておくことも大切です。