新築時から住み始めて10年経過しているお家であれば、そろそろ外壁塗装をおこなうタイミングです。あまり実感がないかもしれませんが、家の外壁は常に太陽光や雨風にさらされているので、気付かないうちに痛みが進んでしまうのです。美観を損ねるだけではなく、建物の安全性を高めるためにも外壁塗装を定期的におこなう必要があります。
今回は、外壁塗装の必要性や目的について詳しく解説するとともに、定期メンテナンスをおこなう目安や塗料の種類についてもご紹介します。
外壁塗装の必要性・目的
「外壁塗装の必要性は?」「そんなに見た目に変化はないけど……」と思っている方も多いかと思いますが、外壁塗装には大きく分けて3つの目的があります。
1.美観性
外壁塗装をおこなうことで、新築時のようにキレイな見た目に取り戻せます。また、外壁の色を変えることでイメージチェンジにもなります。
2.保護
外壁塗装は見た目を変えるだけではなく、劣化の原因である雨風・紫外線から、建物を守る役割があります。
3.特殊な機能を付加
防カビや外壁が汚れにくいセルフクリーニングなどの役割もあります。塗料メーカーの種類によってさまざまな機能があるので、ご希望やご予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
最初に考えるきっかけは、「外壁の汚れが気になる」「イメージチェンジしたい」といった美観性ではないでしょうか?しかし、塗装の本来の目的は雨風・紫外線から家を守ることです。そのため、劣化による傷みに注視する必要があります。
屋根や外壁をじっくり見ることはあまりないので気づきにくいのですが、目に見えない傷がないと思っていても、実際住宅は常に太陽光・雨風にさらされてダメージを受けています。塗装は自然と劣化しているため、気づかないうちに小さな亀裂ができているのです。小さな亀裂を放置していると、そこから徐々に雨水が内部へ浸入してしまいます。雨漏りは、初期段階では症状は見えませんが長い年月をかけて雨漏りやカビが発生してしまい、さらには、建物の土台を腐らせたり健康被害へもつながったりすることもあります。
雨漏りが発生してからでは、外壁の張替えなどの大掛かりな工事に発展し、工事期間や費用も余計にかかってしまいます。早めにメンテナンスすることで、結果的に費用を抑え大切なお家を長持ちすることにつながるのです。
劣化症状のサイン・ポイント
判断に迷ってしまうこともあると思いますが、以下のような劣化現象が見られる場合は、塗料の機能が失われてきているサインです。
- 色あせ、くすみ
- チョーキング
- カビ・藻
- 鉄部のサビ
- ひび割れ
- コーキング剤の剥がれ
注目すべきは、チョーキングという外壁に白い粉が付く現象です。チョーキング現象は、触れてみるとよくわかります。これは、紫外線などの理由による劣化症状なのです。放っておくとカビやひび割れの原因になり、建物全体に影響を与えるおそれがあるため、早急な対応が必要です。
外壁塗料の種類
塗料は、主に合成樹脂・添加剤・顔料の成分によってできており、そこに含まれる成分によって、仕上がりや耐久性が変わってきます。また、業者によっても取り扱いのある塗料には違いがあります。
塗料の耐用年数と特徴
塗料の種類 | 耐用年数の目安 | 特徴 |
---|---|---|
アクリル系塗料 | 4~7年 | 透明性・強度に優れている反面、紫外線に弱く耐久性が低い。 他の塗料と比べると経済的だが、現在はあまり使われていない。 |
ウレタン系塗料 | 6~10年 | 耐候性・耐摩耗性が高く、はがれにくい。 |
シリコン系塗料 | 8~15年 | 塗料の種類が多くシェアも高い。 人体にやさしく、変色・劣化しにくい。 |
ラジカル系塗料 | 12~15年 | シリコンと同じく高機能。 比較的新しい塗料のため使用実績が少ない。 |
フッ素系塗料 | 15~20年 | 耐候性・密着性に優れ、長持ち。その反面、価格が高い。 |
光触媒塗料 | 15~20年 | 太陽光に当たることで外壁に付着した汚れを分解したり、雨水により洗い流すセルフクリーニング効果があったりするなど、プラスの効果が期待できる。その反面、価格が高い。 |
耐久性は4年~20年と幅広いですが、一般的には10年前後が目安といわれます。ただし、耐用年数10年といってもあくまでも目安になり、外壁の状況によってメンテナンスする時期は変わります。たとえば、潮風の強い地域や台風の影響がある地域は、劣化が早く進む傾向にあります。
耐用年数が15年だとしても、5年目・10年目に念のため点検だけでもしておくと安心ですし、長期的なトータルコストを抑えることができるでしょう。
とても大掛かりな工事で費用もかかると思われがちですが、定期的にメンテナンスすることで費用を抑え大切なお家を長持ちすることにつながるのです。
外壁塗装やリフォームならお任せください
ただ単に耐用年数の長さや費用で選ぶのではなく、その土地の特性・お家の状態や目的に合った塗料を選ぶことが重要ですので、知識が豊富な専門スタッフに相談することをおすすめします。
「今、外壁塗装をすべきなのか」「外壁塗装以外の場所もリフォームや修繕をおこなうべきなのか」と、迷ってしまう方も、プロに相談すれば安心です。
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